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互産互生活動

互産互消フォーラムin掛川
「地域間交流の新次元」
発言録

◎日時/2017年3月15日(水)15:00〜18:30
◎会場/掛川市 美感ホール

 

1.趣旨説明

 

2. 事例報告①「旧くて新しい互産互消〜リテールの現場から」

■中田繁之氏
(これっしか処 代表取締役/互産互生機構)

・小売の原点からどのようなことを考えながら取り組んできたか話していきたい。

・互産互消はそもそも小売の基本だった。地産地消に基づく「点」のマーケット戦略の「点」の数をお互いの地域で増やしていこうというものである。

・大量生産・大量消費の時代はすでに終わり、これからその時代に戻ることはないだろう。これからはどのように適正規模を守って商売をするかということが大切になる。

・これまで、しいたけは菌でつくられたものより原木でつくられたものの方が価値が低いとされてきた。これは大企業では均一な規格のものが求められてきたため。これからは個性のあるものが求められる。

・交流と商流の両輪をもって、ヒト・コト・モノをつなぐ総合的な取組にしていきたい。現在、これっしか処では北海道のスープカレーを売っているが、これも人がつながることによって取引できるようになった。

・東京や海外に売っていくというのも一つの戦略ではあるが、まずは足元を固めていくことからはじめていかなければなかなか成果が上がらないのではないか。

 

■長坂潔暁氏
(安東米店 店主)

・今年1月21日に互産互生機構の展示販売を行った。当店は住宅地のド真ん中だが、私の取引している生産者を招いたのだが、大勢の方にお越しいただき、2時間程度で豊頃の産品が売り切れた。静岡では海産物がよく売れたようである。

・当店は米の小売業をしており、さまざまな米生産者と栽培から関わって取引している。米は東北のコシヒカリなどのものが市場の大部分を占めているが、当店は少量品種なども取り扱いながら、小さなコミュニティの中でお米を販売している。

・生産者も個人が多く大量にはつくれない。小さな小売店だからこそ売れる商品になっている。

・一方、静岡生まれの特殊な品種である「カミアカリ」を量を絞ってつくっている。これを大手企業に売ればよいのかというとそれはできない。ファンというより仲間を増やし、仲間同士で融通しながら賄っていくということが互産互消になっている。

・こうした関係性の中で商売ができれば未来は明るいと感じている。

・これっしか処を見るとよい設えだと思って勉強させていただいている。

 

3.事例報告②「緯度と季節を超えて〜ツーリズム交歓の面白さ」

■残間正之
(フォトジャーナリスト)

・バスの団体観光は旅と言えない。そうではなく、人に会いに行くことで、本当の旅になる。

・札幌に掛川から女性2人が来てくれた時、「札幌の人」になるような旅にした。

・札幌の人になるには、まず車を雪から掻き出すことから始まる。それから中央区の円山という山があるので、靴の裏にアイゼンを付けて30分くらいかけて登る。山頂からは札幌市を一望できる。登ると”のっぽろ”という施設があり、スキーセットがまとめて借りられる。雪の上をサーフィンする遊びも体験する。

・その土地の人になるには、その土地の人の個人宅に遊びに行くのが最もよい。札幌の個人宅でパーティを開き、おいしいものを食べながら、飲みながら4時間くらい話をした。こうしたことをすると「札幌の人」に段々と近づいてくる。

・豊頃町では、ばんえい競馬を見たり、駅から徒歩5分のところでわかさぎ釣りができる。十勝川から海に流れて砂浜に打ち上げられたジュエリーアイスを道外からたくさんの人が見に来る。霧氷などもある。

・こうしたところへは、観光パンフレットを読んでいては辿り着けない。誰か1人知り合いをつくって、その人を訪ねて案内してもらうとよい。そのことが旅を豊かにするし、生活を豊かにするし、人を豊かにする。

 

■坂野真帆
(そふと研究室 代表/互産互生機構)

・残間さんのように、個人宅に押しかけていくというのは素晴らしいことだが、それだけではなかなかツーリズムのうねりにならない。仕組み化するのは難しいと思いながらも、なんとか拡がりを持たせられないかと考えている。

・先日、北海道のツーリズムガイドの方を掛川にお招きして案内した。北海道にはなくて、掛川にはあるもの見ていただくことを意識した。

・雨の龍尾神社の枝垂れ梅、二の丸茶室、遠州横須賀の城下町、醤油麹造り体験、横須賀祭りの準備の様子(提灯、足袋屋)を見てもらい、横須賀のソウルフードである焼きそばを食べてもらう。遠州横須賀ガイドの方の話がとてもおもしろかったと言っていただいた。

・いちご狩り、キウイフルーツカントリーJapanの散策などをした。甘夏をもいでもらったり、キウイを食べてもらったり。最後は井村さんのお宅で芋汁をいただいた。

・翌日は小笠山に行き、山歩きガイドからいろいろと話をしてもらった。最後の日は東山を訪れ農家の話を聞いたり、茶文字の麓に立ってもらったり、頂上付近の眺めを見てもらった。

・こうしたガイドを通じて、掛川のさまざまな人に引き合わせた。最終的には、掛川の魅力にふれていただき「掛川ファンをつくって掛川に連れていきたい」と言ってくれた。

・どんなことをしても他地域にまったくないモノ・コトというのはなかなかない。しかし、自分の信頼している人が推薦してくれるところには心惹かれるものである。だからこそ、掛川のファンを育てていく必要がある。

 

4.基調講演「ローカルがローカルと結ぶ価値」

後藤康浩
(亜細亜大学 都市創造学部 教授)

【地方活性化政策の歴史】

・戦後の地方活性化政策の歴史を見ていくとこれからの流れが見えてくる。

・国が積極的に地方の開発に取り組み始めたのが、1962年からの「全国総合開発計画」である。高度経済成長を経て、太平洋ベルト地帯に工業化が地方へ展開されていった。「新産業都市」「工業整備特別地区」の建設を行っていた。

・こうした政策をふりかえると、国は地方に対して正しい政策を取ってきたと言える。世界各国は農村と都市部の経済格差に苦しんでいる。一方、日本では米価引き上げと都市部の所得を連動するようにしたことで、農村も含めて豊かになった。また、兼業農家を認めたことも農村部の所得向上につながった。最近では、中国が農村・都市部の経済格差に頭を悩ませており、日本のモデルを導入しようとしている。

・1968年に日本は西ドイツを抜き、世界第2位の経済大国となった。これは地方を含めて工業化が進んだことによるところが大きい。一方、石油ショック以来、工業化に対するバランスが見直され、1979年「一村一品運動」などの取組が進んでいる。こうした「一村一品運動」は中国などでも取り入れようとしている。

・第4次全国総合開発計画の時代には交通、通信のネットワーク整備が進み、地方への流れが構築されていった。1988年には掛川にも新幹線駅が整備されている。

・プラザ合意により、円高が決定すると、その後日本の工場は国内からアジアへの移転が進み、地方の問題の深刻化が続いた。

・これまでの開発は、地方の自主性ではなく、中央が考え、財政を分配して開発を進めてきた。また、日本はこうしたインフラ整備によって経済を回してきた土建国家であると言える。一方、この時代につくられたインフラは、今後も地方のよいツールになりうる。

・この後、地方の自主性重視への転換が求められ、1988年に「ふるさと創生事業」として1億円を3,000市町村に分配した。使い方はさまざまだったが(無駄に終わったものもあれば上手く行った例もある)、初めて地方が自分で考えて動くための資産だった。

・当時の竹下登首相は島根県松江市の出身。県会議員を経験してから国政に出て、初めて首相になった政治家。竹下登は田中角栄と並んで地方の叩き上げで登りつめた政治家である。

・平成の市町村大合併は、地方に権限・財源を移譲するという目的のものだった。

 

【多様性と貿易】

・「日本は小さな国」と言われるが、北から南まで広がりのある多様性の豊かな国である。北海道から与那国島まで3,400kmある。この南北の広がりが地域と地域でモノを交換する意味がある。

・多様性は「交換=貿易」の価値を拡大する。種類も生産時期も異なる産物こそ高い交換価値を生む。胡椒然り。江戸時代の対中貿易は膨大な利益を日本にもたらした。

・地域を活性化する貿易として、消費活性化には内需拡大が、生産活性化には輸出・移出の拡大がある。そして、他地域の嗜好や需要に答えるための改良がイノベーションとなる。また、人が交流する中で人材が活性化することでイノベーションは起きやすくなる。

・世界史の中で今改めて注目されているのはモンゴルのチンギス・ハーンの時代。その時代、チンギス・ハーンは重要官僚にモンゴル人を入れていなかった。多様な人が関わるということが重要になる。

・交易のあまりなかった江戸時代は経済が停滞していた。これはなぜかと言えば、鎖国により外国の情報が入っていなかったため。一方、密貿易が盛んな藩ほど経済は成長し、優れた人材を輩出した(薩摩、長州など)。「井の中の蛙」ではなく、「井から飛び出す蛙」となることが重要である。

・ペナン・ジョージタウンでは、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、マソ教、仏教など、多くの宗教、多くの人種がいる。世界でもきわめて多様性のある場所。

・スコープを広げて考えると、ペナンはさまざまな航路の中継点にある。

・互産互消の取組を進めていくには、スコープを広げて考えていく必要がある。

・農産物の輸出も進んでいるが、内実は暗い。農産物輸出の内訳を見ると、7503億円の過半は加工食品。日本酒155億円、緑茶115億円に対し、ポカリスエット&オロナミンCは200億円。グローバルGAPの取得が進んでいない。また、そもそも輸出したところで高い利益は望めない。

・地産地消では地域は発展しない。消費に刺激がない我慢の経済であり、イノベーションが生まれない。地域保護主義につながる。

・世界史上、国産愛用で発展した国はない(19世紀清末の中国、20世紀のインド、これからの米国?)。

 

【なぜ今「ローカルtoローカル(L2L)」なのか?】

・農産物輸出の前に国内市場の再評価と拡大をすべき。国内輸出であれば「L2L(ローカルtoローカル)」の時代を築く。旧来の市町村の結びつきはL2G2L(G:Government)だった。これから求められるのはGを飛ばしたL2Lである。

・「食」というものは極めて短期間にグローバル化し、変化してきた。即席麺は日本の日清食品が開発し、1958年「チキンラーメン」発売、1971年「カップヌードル」発売、そして瞬く間に世界中に広まった。

・世界にSUSHIを取り扱う日本食レストランが急増している。しかし、そのほとんどが日本人ではなく、外国人が経営している。これは人材も含めてグローバル化が進んでいるということ。また、これにより、インバウンドが増えている。インバウンドといえば中国人が多いが、アメリカ人も急増している。食を通じた観光が増えた。その食を通じて憧れがあり、日本に行ってみようという人が増えた。

・観光地めぐりを終えた後は、モノの追体験から新体験・深体験をしたいというニーズが増えてくる。アグリツーリズムやマニュファクチュアツーリズム(工場・工房)、スポーツ、アウトドア、アカデミアツーリズムなど。

・福井県鯖江市の人と話をしたところ、外国人観光客が増えてきており、それを定着させたい。工場をオープンにして作っている様子もその場で見られるようにし、その眼鏡をすぐに買ってその日泊まるホテルに届けるということをしている。

・札幌の有名な土産と言えば白い恋人。その工場見学の顧客は半分以上が外国人になっている。

・地場を超えたモノからコトへ、コトからヒトへ。

 

5.ディスカッション「地域間交流は新たな時代へ」

■田中孝治
(日本風景街道コミュニティ 理事/互産互生機構)

・富士山静岡空港都市交流ネットワークの代表幹事を務めている。富士山静岡空港を開港するまで30年かかった。不要論の方々に納得してもらうためにずっとL2Lについて考えてきた。

・ヒトが動けば、モノ・コト・情報が動く。そのためにインフラとしての空港が必要である旨を伝えてきた。

・互産互消についてどうすればさらに進めていけるかということに本日のディスカッションの焦点を当てていきたい。

 

■野木 武
(NPOエコネット丹後 副理事長)

・「間人(たいざ)の人になる」というパンフレットをつくってきた。最終的にはヒトが肝心になる。

・全国の人に京野菜をもっと届けたいと考えている。マーケティングではすぐ都会に、東京へ、となってしまうが、本当は掛川など、他の地域にも可能性はあるのではないかと考えている。

・私も会社経営をして2年になる。掛川の東山茶も売るようになった。会社のミーティングの時にも飲んでいる。

・ぜひみなさんにも京丹後に来ていただければと思う。

 

■森 喜美江
(とよころ物産直売会 副会長)

・十勝地方では、兼業農家はほとんどいない。作物にもいろいろあるが、小豆(しょうず)。小豆はとても栄養分が高い。十勝の小豆は皮が薄くて加工しやすく、おいしい、歩留まりがよい。豆を作っている面積が東京都23区の面積に匹敵する。

・現在、野菜は生産したものの100%が市場に出ているわけではない。安値のときは輸送コストが出せずに捨ててしまう。

・とよころ物産直売会は、はじめ5人のグループをつくり、2005、2006年に準備するようになり、2007年から直売所になった。

・掛川ではさまざまなものを販売させていただきながら、静岡県内くまなく物産展をさせていただいた。掛川に去年からすでに5回来ている。

・地元の人でも豊頃町にどのようなものがあるかわからない。それで直売所を出して、昨年で10周年を迎えた。

・2013年から豊頃町は”こうふく”観光プロジェクトに取り組み始めた。

 

■国分裕正
(街制作室 代表取締役/互産互生機構)

・全国でまちづくりの仕事をしながら、全国のひととひとをつなぐ手伝いをしている。

・北海道のHUGマート、沖縄の瀬長島ウミカジテラス内47ストアなどで風土の継承をコンセプトにしたまちづくり、施設づくりをしている。地域間交流を促進していく上で、地域の文化が地域に残っているということが根本になる。

・沖縄は観光客のリピート率が7割以上と高い。沖縄には他の地域にはない地域文化が残っているということではないかと思う。沖縄は地域文化を末永く残していってほしい。

・全国、鹿児島や気仙沼など、掛川とのつなぎ役を担っていきたい。

 

■平野正俊
(キウイフルーツカントリーJapan園長/互産互生機構)

・総合農場でキウイフルーツを柱としている。キウイフルーツだけは全国で負けたくないという思いで農園を経営している。品種改良などを積極的に行い、うちにしかないキウイがある。

・キウイフルーツがどのような形で互産互消に関わっているかについて話していきたい。

・北海道ではキウイフルーツが浸透している。キウイがトロピカルなイメージがある。そこで、キウイフルーツを活かせないだろうかという話になり、キウイを雪室に入れて寝かして売ってみないかという提案をいただいた。最初は半信半疑だった。スノーキウイというブランド名で1年目に1,000個、2年目2,000個、今年3年目4,000個をつくった。

・寒い時期なので、通常の輸送では輸送中に凍ってしまう。そのためクール便で送った。そのため、かなりコストをかけて送っている。

・秋に収穫したキウイの販売は5~6月に終わる。

・雪室は湿度も高く、それほど貯蔵に問題はなかった。雪室で貯蔵したところ、喉越しがよくなった。自然の仕組みの中でゆっくり呼吸をすることで、品質が長く保たれるようになり、よりおいしくなった。

 

■田中

・沖縄物産公社などを通じて、うるま市とつなげていただいた。その物産展に持っていったら、お茶が売れた。会場にいるうるま市の方、十勝の方に話を聞きたいと思う。

 

新垣壮大
(うるま市商工会 会長)

・沖縄では来週土日、うるま市では4月1日に海開きがある。もう水温は27~28℃になる。

・うるま市は闘牛とエイサーのメッカでもある。

・平成30年度には市の予算で道の駅と直売所をつくることが決まっている。

 

■伊佐盛男
(うるま市観光物産協会 理事長)

・うるま市は沖縄本島の真ん中あたりに位置している。掛川の位置もはじめはわからなかった。

・調べてみると、うるま市でも主産品のサトウキビを掛川では江戸時代から栽培しているということを知って驚いた。そうしたつながりを見ると、より知りたいと思うようになった。

・お茶は飲むけれど、飲み方を知らない。温度が大切なことも知らなかった。そうしたことをレクチャーしてもらえると沖縄での消費も増えるのではないか。

・まち全体が落ち着いた雰囲気を感じた。城下町ということでそうした雰囲気なのだろう。

 

■島 昇之
(豊頃町商工会 副会長)

・ぜひ一度豊頃に来てほしい。あの風景を見せて、体験してもらえれば説明は不要かと思う。今年の1月に京丹後の方と知り合ったら「京丹後のものでまずいものは一つもない」、昨日うるまの方と知り合って「豊頃の切り干し大根は売れる」という話だったので、どちらも確認しに訪れたいと考えている。

 

■田中

・ロットの問題になる。話題にはなるけれど、地域の経済を支えていくことのできる量が出るのか、という話になるではないか。

 

■植村有見
(豊頃町農協 専務理事)

・豊頃農協は十勝管内でめずらしく野菜が少ない。切り干し大根選別ラインというのを別につくった。

・一方、離農者は増えている。耕作面積は広く、46町を超える面積がある。

・今年数千万の投資をして小袋詰めにする機械を購入した。

 

■田中

・農産物の話が多かったが、互産互消は農産品だけでなく、人が動くということが大切になると思う。

・その中で、自転車というのはとても意味がある。

・掛川の自転車のコースというのは、北海道のスケールで言えば、他人の家の軒先を走るような感覚である。

・自転車で走るというのは、まさに文化のちがい、風土のちがいを体感できるものである。

 

■爲廣正彦
(更別企業 代表取締役/互産互生機構)

・モノの交換だけでは、宅飲みするような人の交流にはつながらない。そこで観光、コトの交流というのが重要だろう。

・自転車を始めて6年目だが、これまで車で通り過ぎていただけの自分のまちについて新しいものの発見があった。

・それが交流につながって、地域の新たな発展につながればよいと思う。

・豊頃では、こうふく観光プロジェクトに取り組んでいる。

 

■田中

・ただ他所に売ればいいという地産他消でなく、お互い売り合う互産互消である。しかし、その中で最も根底にあるのは、地域の人がまずしっかり地域のものをつくるという必要がある。

・一方、L2Lがどれだけ経済に貢献するのかというところでどのようにお考えか。

 

■後藤

・イベント的な一過性のものに終わらせないということが大切である。イベントで一日販売して終わり、ではなく、そのままその地域で売り続けられていく、ということが重要である。

・互産互消を担うのは、今いる地元の人材だけでは難しい。こうした事業の推進役が全国に増えていくようにする必要がある。

・感動もお互いに交換して分かち合っていく、ということを定着させていく必要がある。

 

■田中

・観光DMOの国の資料において、なぜこれまで地域が上手く行かなかったのかという話について、人の巻き込み方が足りなかったというところではないか。

・互産互生機構が今後どんな役割を担っていくべきなのか、どのような可能性があるのか。

 

■国分

・L2Lだけでなく、そこで培ったものをブランドにしてしまうということが大切ではないか。知床の羅臼町では、元々は漁師のまかないだったケイジ(鮭児)が3万円で売れるようになった。そして、これを地域外に売るのではなく、現地まで行かなければ食べられないようにしている。こうしたところまでブランド化ができるとよいのではないか。

・海外との互産互消をどのように進めていくのか、というところもある。

 

■田中

・どういう人がどういう風景の中でつくっているのか、ということが気になるはず。

・小浜では京都に出そうとしていて、しかし小浜では食べられない。京丹後ではどうか。

 

■野木

・DMOで京都北部が大きくなった。しかし、旧態依然のままである。

・ロットの話が出たが、生産者の立場で言えば、小ロットでも今は売れる時代である。

 

■森

・実際、自分のつくったものをおいしいと食べてくれるのを目の前で見たり、聞いたりすると、そうした声を大事にしていくことで横のひろがりができるのではないか。

・地元でも十勝大根という名前で出ている。

・地元にその大根がどうしてないのか、豊頃に行っても十勝大根が買えない、という声が聞かれた。農協に行っても、お店に行っても買えないというものになってしまった。

・しかし、地元の人が知らないものというのはダメだなと思う。

・私は加工を主としているが、直売所では生で売っている。中には大量にほしいという方や、あとで送ってほしいという方もいるが、なかなか対応できていない。

 

■平野

・顔の見える関係づくりということに取り組んできた。最も重要なことではないかと認識している。

・全国的に見ると、静岡県というのは観光面が弱い。掛川は何度でも訪れたくなるような、魅力的な観光地づくりというのがコンセプトになっている。

・とかく観光と言うと、施設や祭、イベントが表に出がちである。しかしイベントは365日のうち1日か2日である。やはり日常的な来訪がほしい。

・そうなるとやはり人の生活や文化というのが求められる。

・行政などはマスの来客をほしがる。人数だけでなく、質を見ていく必要がある。

 

■田中(まとめ)

・旅は「非日常」の体験というが、「非」ではなく『異』。つまり『異日常』の体験ということなのではないかと考える。

・日本は多様性があり豊かである、ということを考えると、互産互消だけでなく、他の考え方も見ていく必要があるだろう。

・イノベーションは3つしかないと考えられる。今優れているものを1つから2つ、3つにする。組合せで新しいものをつくる。本当に新しいものをつくる。

・互産互消は、いま各地の優れているものを、お互いに工夫して交換していく、ということなのではないか。

 


ローカル・トゥ・ローカルの、価値創造へ。

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2017年3月15日、掛川市で開かれた互産互消フォーラムの発言禄です。

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